安いハギレ革でブックカバーを作ろう!
前回からの続き
革の切り離しまで完成。
トコを磨く
トコとは革の裏面のことです。
トコは毛羽立っているので、(トコフィニッシュorトコノール)という液を塗って、平らなガラス面等で磨きます。
すると毛羽立ちがなくなり、紙を差し込んだ時に引っかからなくなります。
自分は厚めのガラスコップの底でやっています。
コバを磨く
コバとは、革の端のことです。
革製品を使っている方は、見たら分かるのですが、製品の端はツヤツヤに整えられていると思います。
このコバを磨くことで仕上がりが美しくなります。
コバ磨きは最後の仕上げで行いますが、組み立てた後に磨きずらい場所を先に磨きます。
ブックカバーの場合は、赤丸の所です。
磨き方は、切り口をサンドスティックという道具で整えてから、
トコを磨いた時に使ったトコノールを塗って平らな面で磨きます。
写真は分かりづらいですが、毛羽立ちがなくなり、ツルツルになります。
革を張る
いよいよ組み合わせます。
縫う前に、サイビノール(革用ボンド)で革を張り合わせます。
トコを磨いた面は、ツルツルして接着しずらいので、端から5mmぐらいをサンドスティックで接着面を荒らします。
荒らした接着面にジラコヘラで、サイビノールを塗ります。
張り合わせたら、くっつくまで待ちます。
縫い穴をあける
縫い穴をあけます。
縫い穴の位置は端から5mmですが、セットについているヘラ付きへりみがきと言う道具で革の端から5mmを簡単に引けます。
縫い穴はヒシ目打という道具で等間隔にあけます。
穴をあける時に木槌でトントンたたくので、結構な音がします。昼間に行った方がいいでしょう。
レザークラフトを趣味としてやるには、このトントンができる環境であるかどうかになると思います。
マンションに住んでいる方や夜しか作業できない方は、こうゆうパンチがあるので、これでほとんど音無しで作業できるそうです。
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穴あけは一点考えないと行けないところがあります。
赤点の端から赤点の端まで等間隔に穴をあけた方が仕上がりが奇麗になります。
上の写真では、ヒシ目打という道具は4つ目になっていますが、途中2つ目のヒシ目打などを使って少しずつ間隔をずらして等間隔に空いているように見せる必要があります。
縫う
エスコードという糸にワックスを塗り付け、針に通します。
簡単にいうと、
1.糸の両端に塗りばりをつける。
2.縫いはじめの場所に針を通して、糸の中央に対象を持ってくる
(針を両手でもってブックカバーが糸にぶら下がる感じ)
3.糸目が交互になるように、両端の針を交互に通します。
・・・写真もとってないし・・説明できない・・・まぁ、説明するのは難しいのですが、やると簡単にできます。
ここは説明しずらいので、本などを見てもらった方がいいです。
コバを磨く(仕上げ)
途中までの過程も大事ですが、
なんだか端もいびつな感じがして、不格好だな〜と毎回思うのですが、
仕上げで、コバを磨くことで完成度が急に上がります。
くっつけた切り口が整うようにサンドスティックで磨いて、トコノールをつけて磨いてやれば完成です。
ブックカバーは特に、手に持ち続けるものなので、非常に手に馴染みます。
ハギレ革を使えば一つ500円以下でできると思います。
財布等ははボタンをつける作業が追加されますが、他の行程はほとんど変わりません。
つまり、ブックカバーが作れるならば大抵のものは作れます。
ハギレ革でも十分
自分はハギレ革で作った財布を普段から使っていますが、不便は感じません。
特に自分の場合、利き手が左なので、逆向きにチャックをつけているのですが、めちゃめちゃ使いやすいです。手作りのよい点ですね。
ブックカバーならしおりをつけたり、財布なら、カードポケットを増やしたりカスタマイズできるのも魅力です。
本革の製品を買うとすると結構なお値段です。
もちろん、いい革のいい部位を使っているので当たり前ですが・・・
自分は、そのお金を道具を揃えるためのお金と割り切り、ハギレ革で財布やブックカバーを作ることにしました。
ハギレ革でもしっかり革の匂いがします。
革製品はやっぱりクンクンできるのが最大の魅了ですね!
上記の内容をまとめました。
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