プリント基板を作ろう(適当Ver)
今お使いのパソコン、スマホにもプリント基板は使われています。
そんなプリント基板、趣味として作ってみませんか?
※この記事では「こんな遊びもあるZe!」的な紹介を目的とした適当な内容なので、詳しい作り方が知りたい方は個別に調べてください。
回路図を準備する
回路図用のCADを使い、回路図のプリントパターンを準備します。
ソフトはEagleを使います。回路図から、プリントパターンを起こして、自動で配線を決めてくれる優れものです。このソフトは制限付きならばフリーで使えるため、個人が趣味で使うならば必要十分です。
自分はMacを使うようになったのですが、Macでも使えるので安心です。
http://www.cadsoftusa.com/download-eagle/?language=en
ソフトで配線して、こんな感じのパターンを反転して印刷します。
回路図を基盤に転写する
ここが一番重要。使うのは以下のものです。
・レーザープリンタ
・アイロン
「なんで基盤作るのにレーザープリンタとアイロン使うねん!」と思われるかもしれませんが、配線されていない生の基盤に、レーザープリンタのトナー(黒い粉)を熱で転写させて、配線部分をマスクする。その後、その基盤をエッチングして、不要な部分を溶かし、プリント基板を作成するというものです。そのため、熱で溶けないトナーの場合は、この方法が使えません。
プリンタで印刷したパターンをアイロンで転写させて紙をはがします。
※フィルムタイプでないインクジェット用の用紙を使うと比較的きれいに転写できるのですが、きっと保証外になります。プリンターを破損する恐れもあるため、自己責任でお願いします。
エッチング
トナーが定着したら、40℃に温めたエッチング液で銅を溶かします。
銅が溶けたら、トナーを有機溶剤で除去します。
エッチング液は美術で使うため、画材屋さんやAmazonで簡単に手に入れることができます。
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ちょい溶かしすぎちゃいましたが、見覚えのあるプリント基盤になりました。
穴あけ
エッチングが完了したら、水で洗って乾かします。
最後に超硬刃ドリルで穴を開けます。
超硬刃ドリル。
名前がかっこいいので、2度言いました。
これを使うと基盤も豆腐のように穴が空きます。
ここまできたらプリント基板は完成です。
あとは、回路図通りに部品を半田ゴテを使い、実装するだけ。
RaspberryPiや、Arduinoの登場で、Webと電子工作の距離がグッと縮まったと思います。プログラムとちょっとした回路作成の技術があれば、自宅のエアコンを制御したり、部屋の気温をスマホで確認するといった装置は、昔に比べ簡単に作ることができます。
次のお休みは、プリント基板作ってみませんか?
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