黒猫のひとりごと

日々思ったこと、感じたことを吐き出します。わっしょい。

気胸物語

過去に何度も気胸になっているので、気胸という病気をクローズアップ。

誰でもなる

なりやすい人の条件は、以下の3つ。

  • 20前後の男子
  • 身長の高い人
  • 痩せている人

身長も高くもなく、痩せてもいない自分がなった。
知り合いの女性もなっていたので、誰でもなる可能性はある。
煙草吸っているか、激しい運動していないか、重い荷物持たなかったか等色々聞かれたが、どれにも当てはまらず。
なんか分からんけど、勝手に肺に穴が空く。それが自然気胸。

処置は怖い

気胸で穴の小さい時は、そのまま自宅で安静するように言われる。
最初の気胸では、小さい穴が空いたまま、一月ほど過ごしていたが、ある日から痛みが強くなってきた。
レントゲンを撮ってもらうと、肺が3分の2ほどに縮んでいた。
呼吸が思うようにできないので、すぐに処置をして、入院することとなる。
しかし、この処置が人生の中で一番怖かった。

局部麻酔をかけて、肺の外側に管(ドレーン)を通す処置を行う。
肺の穴が塞がると、外の空気が抜かれて、元の形に戻る。
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この管を通す処置、麻酔がかかっているとはいえ、怖い

意識があるまま、「今から刃物刺して穴空けます宣言」されて、異物を挿入される恐怖。生まれて初めて、足の震えが止まらなかった。
人生の中でこれほどまな板の上の鯉という言葉を思い浮かべた日はない。

ちなみに、2回目の気胸からは、慣れるため先生に話かけるぐらいの余裕ができる。
しかし、「少し黙ってて」と怒られるため、静かにしているのがオススメ。

すぐに治らない場合もある

処置が行われてから、一月以上入院していた。肺の穴が塞がらなかったためである。
最初は「一週間程度で治るよ」と言われていたのだが・・・なぜか塞がらない。
自分より後からきた気胸の患者さんは、確かに一週間ほどで退院していた。

レントゲンや、CTでも穴の空いた箇所が分からないため、手術を避けていたようだ。
その結果管付きのまま一ヶ月以上入院。
一ヶ月以上、気胸で入院すると、ドレーンを通して空気を抜いてくれる機械にすら愛着が沸く。

手術しても再発する

結局、全身麻酔で内視鏡を使った手術で簡単に完了。
手術したら再発率は2%ぐらいだよと聞かされていたが、そのあとも何回もなった。
結局、手術しようが肺に穴が空きやすい人は空くという結論。
年を取ると再発しなくなったので、穴空き体質の人は耐え忍ぶしかないのかもしれない。

一番痛いのは麻酔

気胸で内視鏡手術までしたが、結局一番痛かったのは、局部麻酔の注射。
筋肉に入れているらしく、痛い。
退院しても、最後まで地味に痛かったのが麻酔をした場所だった。
麻酔なのに、痛いのはどうなの?と毎回疑問に思ってしかたがない。

慣れると分かってくる

3回目に空いた時ぐらいから、深呼吸した時の痛みなどで、空いたかどうかが分かってくる。
初期段階では、気胸だと分かっても「お家で安静にしててください」だけで終わるので、ひどくなるまで病院にも行かない。
ここまで行ったらベテランですね。
・・・全然うれしくない。

人体図ゴム印 肺xr-L

人体図ゴム印 肺xr-L